びわのカロリーと糖質は意外に低い?1個あたりの驚きの数値を解説!
びわは春から初夏にかけて旬を迎える、甘くてジューシーな果物です。亜熱帯原産のびわは日本でもハウス栽培が盛んで、冬の時期からスーパーに並ぶこともあります。栄養豊富で特にβカロテンが多いことでも知られていますが、カロリーや糖質はどのくらい含まれているのでしょうか?今回はびわのカロリーと糖質に注目し、1個あたりの数値も詳しく解説します。
びわの基本的な栄養成分とカロリー
びわは主に水分が多く、爽やかな甘みととろける食感が特長の果物です。文部科学省の食品成分表によると、びわ100グラムあたりの栄養成分は以下のとおりです。
成分 | 含有量(100gあたり) |
---|---|
エネルギー(カロリー) | 40kcal |
水分 | 88.6g |
たんぱく質 | 0.3g |
脂質 | 0.1g |
炭水化物 | 10.6g |
食物繊維 | 1.6g |
このようにカロリーは100gあたりわずか40kcal。ほとんどが水分でできているため、低カロリーでありながら甘さもしっかり感じられるため、ダイエット中の方にも適している果物と言えます。
果物別のカロリー比較
他の代表的な果物と比べてみると、びわのカロリーはどの程度かイメージがわきやすくなります。
果物 | 100gあたりのカロリー |
---|---|
いちご | 34kcal |
りんご | 54kcal |
バナナ | 86kcal |
びわ | 40kcal |
いちごやりんごと比べてもカロリーは低めで、バナナと比較するとぐっと低カロリーです。甘味はありながら摂取カロリーを控えたいときにも好適な果物でしょう。
びわ1個あたりのカロリーはどのくらい?
びわ1個の重さは一般的に約50gです。ただし、皮や種の部分は食べないため、びわの廃棄率は約30%とされています。つまり、1個の可食部は約35gです。
これを踏まえて計算すると、
可食部35g × 40kcal ÷ 100g = 14kcal
となり、びわ1個あたりのカロリーはおよそ14kcalと非常に低いことがわかります。
このカロリーの低さは、間食やデザートにぴったりです。甘いものが食べたくなった時でも、14kcalのびわなら罪悪感を感じにくいでしょう。
びわの糖質量は?ダイエット中の注意点
糖質量はカロリーと同じく気になるポイントです。糖質は「炭水化物-食物繊維」で算出されます。びわ100gあたりの炭水化物は10.6g、食物繊維は1.6gですから、
10.6g − 1.6g = 9.0g
となります。つまり、びわ100gあたりの糖質は約9.0gです。
では、びわ1個(可食部35g)あたりの糖質量は、
35g × 9.0g ÷ 100g = 約3.2g
となります。
糖質3.2gは、フルーツの中でも控えめな数値といえますが、糖質制限をされている方や体重管理をしている方は量に注意しながら楽しみましょう。
びわの栄養価と健康効果
びわはカロリーや糖質が低いだけでなく、健康を支える多彩な栄養成分を含みます。特に注目されるのは以下の成分です。
βカロテン(プロビタミンA)
びわはβカロテンが豊富で、体内でビタミンAに変換されます。ビタミンAは視力の維持や免疫機能の向上に働きます。
食物繊維
便秘予防や腸内環境を整える効果が期待できる食物繊維も豊富に含まれています。特に水溶性食物繊維が含まれているため、血糖値の上昇抑制にも寄与します。
カリウム
カリウムは体内の塩分バランス調整に役立ち、高血圧予防に効果的です。びわにも適度な量が含まれています。
びわを上手に楽しむポイント
旬のびわは生で食べるのが一番おすすめですが、缶詰やジャム、ジュースなど加工品もあります。ただし、缶詰は糖分が添加されているものが多いため、カロリーや糖質量が高くなる場合があります。糖質制限中の方は特に加工品の成分表示をよく確認しましょう。
また、びわは皮と種を食べることは一般的ではありません。皮は硬く、種は大きいので、食べる前に剥いて中身の果肉だけを楽しみましょう。
保存方法
びわは傷みやすい果物のため、購入後は冷蔵保存し、なるべく早めに食べるのがおすすめです。皮に傷がつくと劣化が早くなるので丁寧に扱いましょう。
食べ方のアレンジ
・サラダに加えてフレッシュな甘みをプラス
・ヨーグルトのトッピングにして彩りと栄養をアップ
・スムージーにして手軽に果物成分を摂取
など、様々な使い方で楽しめます。
まとめ:びわは低カロリー・低糖質の優秀フルーツ
今回解説したびわのカロリーと糖質のポイントをまとめます。
項目 | 100gあたり | 1個あたり(可食部35g) |
---|---|---|
カロリー | 40kcal | 約14kcal |
糖質 | 9.0g | 約3.2g |
– びわは果物の中では比較的低カロリー
– 糖質も控えめであり、ダイエット中のおやつとしておすすめできる
– βカロテンや食物繊維、カリウムなど栄養も豊富で健康効果が期待できる
– ただし加工品の糖質は高い場合があるので注意が必要
– 食べ過ぎは控え、1日に数個までが目安
びわを上手に生活に取り入れれば、甘くて美味しいだけでなく、健康にも嬉しい効果が期待できます。旬の時期にはぜひ新鮮なびわを味わってみてください。